今回の主張:タンパク質を摂りすぎると太る
今巷ではフィットネスブームが絶頂を迎え、同時に健康面からタンパク質の重要性に気づく方が増加しました。その中で気になるのはタンパク質は体に良いものなのはわかったが悪影響はないのか?という疑問です。結論から言うとタンパク質の摂りすぎは太る原因や、内臓器官の機能悪化などさまざまな悪影響を及ぼします。今回はタンパク質を摂りすぎると太る理由や正しい摂取の仕方を紹介していきます。
タンパク質とは
大前提タンパク質とはなんなのか、どのような役割があるのか知らない方もいますよね。簡単に紹介していきますのでへえ~って思いながら読んでください。
・タンパク質の役割
端的に言うとタンパク質は体の組織の源です。臓器をはじめ髪、爪、肌など生物が生きていく中で必須となるものを構成しています。また体内ホルモンや免疫機能の作成も行っております。不規則な食事をすると体に不調をきたしますよね。たんぱく質不足だけが原因とは一概には言えないですがたんぱく質が生物の健康状態と密接な関係を持っていることは間違いないでしょう。トレーニングをしている人が積極的にプロテインを摂るのは、壊れた筋繊維を治す役割がタンパク質にはあるからであってしっかり理由があります。
・たんぱく質のカロリー
タンパク質1gに対し4kcalが含まれています。たんぱく質を含め三大栄養素と言われる炭水化物は1gにつき4kcal、脂質は両者の倍以上の1gあたり9kcalが含まれています。基本日常で使うエネルギー分以上のカロリーを摂取してしまうと肥満をはじめ生活習慣病を引き起こしたりするのでダイエットを考えている方は脂質抑えめ、たんぱく質と炭水化物を適切な量摂取するのがいいかもしれませんね。
これにあてはまったら太るかも?2選
たんぱく質とは何かをなんとなく理解できましたか?ではこれにあてはまったら太るかもしれない原因を二つ紹介します。
・単純にカロリーオーバー
人間が太る原因は様々ですが一番の原因は体が求めている以上のカロリーを摂ってしまうことにあります。
体重や年齢により数値にばらつきがありますが体重約62㎏の男性(18~29歳)であれば1,520kcal、同年代で体重50㎏程度の女性であれば1,110kcalを人間は息をしているだけで消費していると言われます。これを基礎代謝と呼びます。性別、年代、体重別の基礎代謝が気になる方はこちら
1日中寝たきりの方はあまりいないと思うのでこの基礎代謝+自分の行動量(消費カロリー)があなたが1日で必要とするカロリー量です。行動別消費カロリー一覧はこちら
実際にはもっと複雑な理由があり体重の増減が起こりますが、極論を言ってしまえばこの1日の消費カロリーを下回る食事をすれば生物は瘦せていきます。たんぱく質を摂りすぎると太る原因は体に良いものだからと言ってついつい過剰に食事やプロテインを補給してしまう点にあると言えます。いくらたんぱく質に含まれるカロリーが脂質よりも低いとはいえ摂れば摂るほど体に蓄積されるカロリーが多くなります。また食事をする際は必ずと言っていいほど油(脂質)を摂りますし、プロテインを摂る際にも糖質や牛乳に含まれる追加カロリーが上乗せになり気づけばカロリーの過剰摂取になりやすいです。運動している方や普通より活動量の多い方であればトータルの摂取量を上回るエネルギーを消費できるでしょうが一般的な生活をしている方は食事量を見直してみることやタンパク質を摂取する際に追加で何かカロリーを摂っていないか注意して見てください。
・一度に摂取するタンパク質量が多すぎる
一般的に体の組織を滞りなく作るためには男女問わず体重×1gのたんぱく質が必要と言われています。だからといって一度に大量のたんぱく質を摂ると大きな落とし穴にハマってしまいます。
理由としてはタンパク質は摂り貯めすることができません。一度に摂取できる量が決まっているんですね。現代の科学で人間の体は除脂肪体重の0.7倍までしか一度にタンパク質を摂取できないと言われています。例えば体重60kgで体脂肪率が20%の人は33.6gまでしか一度の食事でタンパク質を摂取できません。
この量をオーバーしてたんぱく質を摂ってしまうと
- 体がたんぱく質をしきれず排せつ物などにより体外に放出される
- 脂肪として蓄積されていく
上記のような望んでいない結果になってしまいます。
体外に放出されるだけならいいですが脂肪になってしまっては逆効果ですよね。そうならないためにたんぱく質は朝昼晩最低3回に分けて摂るように意識しましょう。これなら体に負担なく摂取した分がそのまま脂肪にならず自分の体の組織になっていき、本来狙っているたんぱく質摂取の意味を果たすことができます。
私も以前失敗しました
私自身も毎日ジムに通い、それに伴いタンパク質の摂取を心掛けていますが以前は何も考えずひたすらプロテインを飲みまくり気づけば「太ってる!?」と思う時もありました。「カロリー消化を促すにはもっと運動しないと!」と意気込みましたが太るばかり。。。そうした時プロテインが底をつきAmazonで発注するも到着まで1週間かかるという事態に陥りました。筋トレしている人からすれば大問題ですよね。鍛えた筋肉が無くなっちゃう~汗
ただプロテインを摂取していないその一週間の自分の姿を見て、体重計に乗るとなんだか痩せてるし、なんなら見栄えもシュッとしていい感じじゃない?そう思うようになりました。
そこで急いで毎日の食事カロリーをプロテイン有り無しで計算してみるとびっくり。完全なオーバーカロリーです。これはいくら体に良いものでも太るわな、と実感しました。
改めて人間の体型は何を食べたかで決まるんだなと思い知らされました。運動で消化できるカロリーはしれてますからね。タンパク質の摂りすぎには注意しましょう。
この人たちは例外!どんどんタンパク質を摂取してね
ここまでタンパク質の摂取方法における注意点を説明してきました。ただアスリートの人やお仕事柄外での業務が多い方は一般の方に比べカロリー消費量が非常に多いです。なのでよほどの過剰摂取でなければタンパク質の摂りすぎによって太ることは無い上、消費した体の組織や筋肉の再生を促すために積極的にタンパク質の摂取をするべきと言えるでしょう。
結論
昔に比べ女性でも多くの人がプロテインの購入をしてたんぱく質を積極的に摂取していますよね。健康ブームも広がり非常に社会的にもいい方向に向かっていると思いますが間違った摂取方法を取り入れ肥満や体の不調をきたすといった本末転倒状態にならないようにだけ気を付けていきましょう。
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