「マーケティング」
この単語は今どの業界で勤めているかなど関係なく毎日耳にするのではないでしょうか。
しかし、いきなり「マーケティングって何?」「マーケティングって具体的に何をするの?」など質問されると正しく答えられるでしょうか?
今日は日頃からよく聞くこのマーケティングとは何なのか、また具体的に何をするのかなど紹介していこうと思います。
マーケティングとは
「サービスが売れる仕組みを作ること」
マーケティングとは何かをざっくり答えると以上の回答になります。
ちょっと大まかに答えすぎましたね(笑)わかりやすく伝えると、世の中のニーズを理解し、どうすればそのニーズに応えることができるかを分析してから顧客にサービスを届け、利益を生み出すことです。
つまりマーケティングで最終的に目指すのはもちろんサービスの販売増加ですが、売り込むのではなく市場の需要と供給の関係上自然に売れてしまうことを大前提としています。
現に有名な経営学者のピーター・ドラッカー氏は「マーケティングの目的は販売を不要にすることだ」と言い切っています。
市場のニーズを確実に捉え、適切な価値を持ったサービスを生み出してから販売経路を作ることで勝手にサービスが世で受け入れられることがマーケティングの目指すところだと言えます。
マーケティングの手順
マーケティングって何となくこんなもの?と理解したところで次は具体的手順です。
世の中には多くのマーケティング論がありどの手法を取れば利益が上がっていくのかは正直読めないです。なので今回は一番オーソドックスなマーケティング手法を紹介し、あくまで皆さんに簡単なイメージを付けていただきたいと思います。
マーケティングの手順は大きく分けて以下の5つに分類されます。
1.市場調査(research)
2.市場分割、ターゲット市場選択、位置取り(STP)
3.マーケティング要素の組み合わせ(MM)
4.実行(implementation)
5.管理(control)
正直意味不明ですよね(笑)私も現在WEBマーケティング会社に勤めていますが入社当時はどの言葉を聞いてもなにそれおいしいの?っていう感じだったのでよくわかります。ただここで理解を諦めてしまったらあなたが持つサービス販売の可能性を極めて低いものにしてしまいます。ゆっくり解説していきますので根気強く着いてきてください!!
1.市場調査(research)
まず商品を販売していくにあたって必要になることは市場の情報収集や分析です。
競合他社であったり、どんなニーズが今あるのかということなど徹底的にデータとして落とし込んでいきます。正直ここができていないと今からビジネス上で戦うフィールド情報や敵の情報が何も理解できないので全ての販売施策が行き当たりばったりになってしまいます。また同時に自社の強みも洗い出しておかないと勝負できる市場はどこなのかもわからなくなってしまうので注意しましょう。始めが肝心とはよく言ったものです。激動の時代の中で生き残るためにまず情報収集はしっかり行っていきましょう。
2. 市場分割、ターゲット市場選択、位置取り(STP)
市場の情報収集と分析ができれば次は誰に売るのか、どんな価値を提供するのかという2点を定める必要があります。
・ 市場の分割 (segmentation)
まず誰に売るのかを決めるには市場の分割をする必要があります。
例えばあなたがバッグを加工して販売する職人だとしましょう。同じバッグ市場の中にも男性用か女性用、20代向けなのか40代向けなのか、はたまたプライベート用かビジネス用なのかとニーズを細分化すればキリがないですよね。まずは自社のサービスを販売する前に参入する市場にはどんな種類分けができるのかをしっかり理解しましょう。
・ ターゲット市場選択 (targeting)
マーケティングの手順的には次にサービスを誰に売るのかを決める段階に入ります。
先ほどバッグ市場を例に出し市場の分割を行いましたが御覧の通りぱっと考えられるだけでもたくさんの分別が可能です。当然バッグ市場全てを網羅し販売へ繋げられれば理想ですが大手ブランドのプロモーション力や広告力の前では無力なのでサービスを販売するターゲット選択をする必要があります。
自社のサービスのどういった点を押していけば市場に参入する余地があるのか等、市場の情報収集をどれだけやっているかでターゲット選択の厚みが変わりますので軽く流さずしっかり分析しましょう。
・ 位置取り(positioning)
商品販売するターゲットが決まれば最後は他社に埋もれてしまわない点を確立します。
いわゆる業界におけるポジション取りと呼ばれる点です。ターゲット市場の選択の際にもお話ししたように「このバッグの利点はうちにしか出せない!」や「コストパフォーマンスでは他社には負けない!」など販売していく中で自社の強みを最大限訴求できるポイントを明確にして適切な相手に商品販売をしていきましょう!
3. マーケティング要素の組み合わせ(MM) ※marketing mix
さて市場調査も終わり勝負するフィールドや武器も決まりました。いよいよどうやって販売していくのかを考える段階に突入です。
どうやって販売するかを決めるには大まかに以下の3工程を組み合わせる必要があります。
・製品の製造
いわずもがな設定した市場ターゲットに販売する商品の企画と製造を行うことを指します。
マーケティング担当と製造担当で商品に対する認識の差が出ないように綿密な打ち合わせをしながら製造に入っていきましょう。
・販売方法の決定
ターゲットを絞り込み商品の製造も完了したら次はどうやって売り出すかです。いかに効率よくターゲットに対して露出できるかはもちろんですが自社の強みやコスト面をしっかり考察したうえで適切な販売方法を決めることが大切になってきます。
(販売方法の例)
自社の営業部隊を持つ
HPを活用する
広告や媒体を使用する
代理店に販売を委託する
TVやCMを利用する
SNSの使用する
著名人などインフルエンサーと契約するetc…………..
上記のように販売方法に関しては今の時代星の数ほどあります。私もマーケティング会社で働いていますが日々勉強していかないと本当についていけなくレベルです。なので根気強く自社にあった販売法や露出法はなんなのかを見定めましょう。皆さん毛嫌いするWEB関連の営業をたまには受けてみるのも勉強になっていいかもしれませんね。
・価格の設定
最後に価格の設定です。自社の製品にかかるコストや利益率をしっかり理解した上で様々な広告やキャンペーンを徹底的に分析し、販売価格を設定しましょう。
そのためにはみんながやっているから割引をするといったように周りに流されずしっかりと適正価格で販売できる市場を最初から見つけ、サービスの販売価値を見出す必要があります。マーケティングを行う一連の流れの中でテキトーに流していい工程は1つもありません。しっかり自分の会社と市場と向き合いながらサービスの売り出し方を考えていきましょう。
4. 実行(implementation)
さて上記の工程を経たら後はいよいよ販売開始です。期間を問わずマーケティングには多くの労力がかかるのは理解できましたね。あとは計画通りに販売していくだけ!ですが、、、、いざ広告費用が発生したり競合他社の目を引くプロモーションなどを目の当たりにすると人間どうも委縮するものです。
「やっぱり、コスト面が、、」「デザインはやっぱりこっちの方が良いかな?」などと堂々巡り状態ですね。気持ちはわかりますがここは腹をくくって一度市場に自分たちのマーケティング力を信じて飛び込んでみましょう!
この世界、失敗は付き物です。何度も挑戦し、失敗と成功体験を積んでどんどん市場巧者になっていきましょう。
5. 管理(control)
実際に販売してみると行ってきたマーケティングの良い面と悪い面が浮き彫りになってきます。
結果を見て一喜一憂するのではなく、どうすれば得た利益をもっと増やせるだろうか、この失敗はどう対策すれば改善できるだろうかなど常に次を見据えた動きをすることが大切です。幸いにもHPはもちろん多くの媒体は流入経路や反響率などを数値化できる便利なツールが備わっていることが多いです。ただの機能として見過ごすか。最大限与えられた武器を使い切るかは貴方に懸っています。
「考えるよりやって慣れよ」
日々より高みを目指して頑張りましょう!
おわりに
いかがでしたか。
マーケティングの意味や手順は何となく理解できたでしょうか?
このようにマーケティングとは価値のあるサービスをより効率よくユーザーに届けられるかを突き詰めていくことを指します。マーケティングを極めた状態になるとドラッカー先生が言うように「販売を不要にすること」も可能になってきます。こちらから働きかけなくても商品が売れるいわば理想の状態ですね。
とはいえ初めからこんな理想を語ることはできないので日々数字や市場ニーズと睨めっこしながらより自社サービスを販売するにはどうすればよいかを考えていきましょう。
今回はあくまでマーケティングとはどういったものか説明だけになりましたが、随時具体的な戦略などもこのブログで紹介していきますので楽しみにしていてください。
では今日はこの辺で!
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