会社の代表になると毎日かかってきますよね、営業電話。その中でもとりわけ内容として多いのはこのWEB業界ではないでしょうか。
営業マン「SEO対策しませんか~、HP作ったら認知度あがりますよ~、広告打ちませんか~」
正直私は普段WEBマーケティング会社で働いており営業をかける側なので事業者目線で物申すと本当に鬱陶しいと思います(笑)私も毎日もうその話は聞いた、であったり以前お断りしましたということ常々言われております。しかしそんな毎日営業電話をかけている私も新規架電案件というのは毎日最低10件ほどは確保できるのですが、このリスティング広告に関しては事業者さんほぼすべてが聞いたことあると仰せで初耳の人にはおそらく会ったことがありません。
そしてたいていの人は「リスティング広告は要らないよ」であったり「全然効果無いんでしょ?うちには必要ない」と敬遠しがちです。
しかし本当にリスティング広告のメリットデメリットをしっかり理解しているでしょうか?
あまた大勢の営業マンの言う事だけ聞いて必要性を勝手に判断していませんか?営業をかけられて鬱陶しい時間の無駄!これで終わってしまっては意味がありません。リスティング広告はしっかり自社事業内容にあっている告知戦略なのか費用対効果は見込めるのかそのあたりを自分自身でも研究して取捨選択する必要があります。今回のブログで事業者にリスティング広告のメリットデメリットを少しでも理解してもらい、導入の有無を判断してもらうツールとして利用してもらえればと思っています。
リスティング広告とは
まずリスティング広告とは何かという事ですが簡潔に言うと、GoogleやYahoo!の検索エンジンでユーザーが調べた語句に連動して掲載される広告です。よって広告運用している会社はGoogleになります。以下の画像でも確認できますが皆さんも検索エンジンを使うときによく見かけると思います。記事の左上に広告と打ってあるのは実は全てリスティング広告です。リスティング広告が配置される場所は主に検索結果の上位やサイドバーの近く、もしくは検索結果の一番下といった目につく場所です。
リスティング広告の費用について
広告なのでもちろん費用も発生します。
リスティング広告の費用発生するタイミングはずばり記事がクリックされるときです。これはGoogleだろうがYahoo!だろうが変わりません。ただリスティング広告を利用する業界や客単価、競合の多さによって1クリックにかかるお金が変動することについては注意が必要です。
例えば金融や保険業界に関するワードは1クリック300円ほどですがインテリア業界では1クリック100円といったように業界によってかなりのばらつきがあります。また同じ金融業界でも「キャッシング」と「キャッシング メリットデメリット」などワードを細かく選定した際にもクリック単価の差が出てきます。この場合「キャッシング」というワードの方が検索される数が多いので競合数に合わせ金額も高くなっていきます。
また上記のクリック課金に加えて入札オークション制度というものも存在します。
例えば二人の広告主がいて「キャッシング」というワードが検索された時に広告を出稿したい!となる場合
Aさん:1000万円分までクリックされてもいいから広告に載せてほしい!
Bさん:500万円分まではクリックされてもいい!だから広告を出してくれ!
この場合どちらも費用を払っているので広告自体は出稿されるのですが掲載される場所が異なります。
Googleもお金いっぱい払ってくれる会社に融通を効かすのは当たり前ですよね。当然適切なマーケティングを行い他社が対策していないキーワードに広告を出せれば効果は絶大ですがある程度の資金力勝負には必然的になっていきます。
リスティング広告のメリット
費用面を理解したところでいよいよメリットですが以下の点がリスティング広告のメリットだと私は考えます。
〇即効性がある
リスティング広告のメリットとして一番初めに上がるのは即効性です。
リスティング広告ではGoogleに広告費用を払ったその瞬間から順位を問わず検索結果に御社のHPが掲載されます。ユーザーに露出するスピードは下手すると1分以内と言えるでしょう。
世の中には自社の業績を上げるために様々なマーケティング戦略があります。ですが大手と違い中小企業はマーケティングに対してそれほど資金を割けないことも多いのでかなりの割合で経費のかからないマーケティング戦略を用いることになります。
有名どころで言うとSEO対策、SNS集客などが挙げられます。
これらのマーケティング戦略はコスト面が優しく、専門的な知識と我慢強さがある程度あれば実績を得ることができます。しかしSEO対策やSNS集客は効果が出るのに最低3か月、長ければ1年間はかかると言われています。世の中の事業者でこの期間じっと耐えて労力を惜しまず毎日マーケティングをかけられる人はごく一握りです。私自身もWEBマーケティングの営業職に勤めておりますのでこの状況は明らかです。
その点リスティング広告のメリットはお金をかけたその瞬間から露出力を担保されるので即効性はピカイチです。
短期間で確実に露出力を伸ばしたい方や期間限定のキャンペーンを打つ時などはかなり有効な戦略と言えるでしょう。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のメリットを大まかに理解したところで続いてデメリットです。
リスティング広告のデメリットは大きく分けて3点あると私は考えています。
デメリット1:費用がかかる
リスティング広告のデメリットはまずこれでしょう。費用面の負担が大きいことです。
ユーザーから見やすい場所に広告を出したければ他社より入札額を上げる必要があります。またクリックされるごとに入札額が減っていきますから他社より長く広告を表示したければ他社より入札額を上げる必要があり人気業界であればあるほどコストがかかります。
デメリット2:広告をやめると流入が激減する
リスティング広告のデメリット2つ目は広告をやめると流入が激減することです。
SEO対策はサイトへの流入数を増やすごとに人気サイトに変化しや顧客分析を行うと訴求する文言を調整しファンの増加に持続的に繋げることができます。SNS集客もある程度自力で集めたフォロワーによってユーザーの反応が変化していきますので時間はかかりますがやればやるほど成果が出ます。
しかし、リスティング広告の場合はあくまで費用をかけた分の広告なのでいわば一種のドーピング状態です。もちろんどんなに知名度の低い企業だろうが他社より入札額を大きくすればユーザーの目につきやすい箇所に広告掲載されますし効果も表れやすいです。裏を返すとリスティング広告をやめると一気に広告効果が無くなるのでサイト流入や利益が激減する可能性があるということです。
実際私が現職で担当するクライアントの中にもリスティング広告で大きな利益を得ていたがマーケティング手法変更に伴い入札額を減らすと効果が激減し結局またリスティング広告に投資するといったことになっています。
リスティング広告は費用をかけるとほぼ確実に流入が増えますが、同時に広告依存してしまうのがデメリットと言えるでしょう。
デメリット3:運用に知識が必要
ここはどのマーケティング手法にも共通することですがリスティング広告にもある程度の知識が必要です。
大前提自社と競合の資金力比較や商材を広告に出す適切なタイミングを熟知する必要があります。
さらにリスティング広告を出しサイトへの流入が増えることが最終ゴールではなく販売数を増やすことが目的なのでユーザーのニーズを確実に把握することや自社サイトをコンバージョンにつなげやすくする施策も同時にしていく必要があります。
最後に
いかがでしたか?リスティング広告のメリットデメリットについて何となく理解できたでしょうか?
営業電話などでよく聞くこのワードですがしっかりメリットデメリットを把握したうえで自社商材に合うのかなど適切に判断してくださいね。
広告はうまく使えば協力なツールですがノウハウを知らないと損しかしない諸刃の剣です。
しっかり知識を蓄えてから運用しましょう!!
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