日常生活を送る上で何気なく見かける街中の広告。本日はそんな街中広告をピックアップして料金を紹介します。えっ、そんなに高かったの?と驚く広告もありますので是非ご覧になってください!
電車内の広告
皆さんお仕事やプライベートの用事で電車を利用する時、ふと天井やドア付近に広告を見かけますよね。実はこの手の何気ない広告にも料金はかかっています。今回は全国で1番利用者が多い山手線を例に広告料金を見ていきましょう。
・中吊り
電車内の通路上に掲載される広告です。シングル(B3)とワイド(B3×2)の2つの大きさがあり、比較的社内でも目立つ場所なので緊急告知など期間を限った広告が多く見られます。
料金表はなんと、、1週間でシングルは217万円、ワイドは434万円です。。
驚きですよね。ただ電車内広告は中ずりだけではありません。まだまだいきましょう。
・ドア横
これは言葉の通りドアの横に掲載される広告の事です。私は関西の立命館大学出身なのですがJR京都線に乗ると頻繁に母校の広告がこの場所に掲載されています。お客様の目線の高さに合った広告なので注目度が高く、訴求したい内容がしっかり伝わるメリットがあります。ジャンルとしては大学や求人広告などが多いですね。
ドア横広告の料金は1週間で1両(4枚)につき200万円ほどになります。広告の種類や大きさ、または時期によっても価格は多少変化しますがいずれにしてもかなり高額なものとなっています。
・窓上
こちらも言葉の通りドアの上に掲載される広告です。中ずりと同じくシングルとワイドの2種類がありますが料金形態はかなり異なります。具体的には中ずりやドア横が1週間単位であるのに対しドア上は1か月単位で掲載可能です。目線の高さもかなり絞られますし、注目度においてもが電車の乗り降りの際に限定されるのである程度長期的に掲載期間を設定していると思われます。
気になる料金は1か月で約160万円(シングル)となっております。中ずり、窓上の後の紹介なので感覚がおかしくなりそうですが同じく高額ですね。ただこちらは長期的に掲載可能なので毎日電車を利用するサラリーマンなどにターゲットを絞ることで効果を上げることは可能かもしれません。
・電車内ビジョン広告
次の乗車駅などを紹介するスクリーン上で動画広告やCMが流れますよね。あのスクリーンの正式名称が電車内ビジョン広告です。動画という事もあり訴求力は格段に上がります。しかし、費用も同時に大きく上昇します。以下の表をご覧ください。
窓上 | 中吊り | |
15秒 | 200万円(1週間) | 280万円(1週間) |
たった15秒の広告を1週間打つだけで最低200万円です。当然社内では音声を出すことができないので必然的に無音で興味を持ってもらう必要がありますのでよほどインパクトのある動画制作をしないと費用対効果は得られないでしょう。
街中の広告って結構な値段しますね。正直私もWEBマーケティング会社に入社して様々な広告について学んできましたが、実は電車内を含めて何気なく見ている街の広告が一番費用は高いです。他の広告も一緒に見ていきましょう。
大型ビジョン
これぞ都会の象徴!私は兵庫県の田舎出身なので都心に出かけた際に大型ビジョン広告を見るといつもそう思っていました。
そんな街中の広告の代表格である大型ビジョンの料金はいくらなのか?以下をご覧ください。
・渋谷駅前の大型ビジョン
大型ビジョンと聞けば思い浮かぶのは「渋谷駅」という人も多いのではないでしょうか?特に渋谷駅ハチ公前は日本一有名な待ち合わせ場所ともいわれており大型ビジョンが目に入る場所ですよね。
私自身も就職活動のために東京に訪れた際、不覚にも四方にそびえたつ大型ビジョンを見上げてしまった経験があります。存在感の大きさから都会の象徴、ランドマークともいわれるこの大型ビジョンですがこれもよく考えてみれば列記とした広告ですよね。詳しく料金を見ていきましょう。
Q’s EYE(TSUTAYA) | わかさ生活チャンネル | グリコビジョン | 109フォーラムビジョン | |
30日間 | 260万円(1日60回) | 237.5万円(1日60回) | 238.4万円(1日60回) | 255.6万円 (1日60回) |
やはりかなり高額ですね(笑)実際に統計的に渋谷駅前スクランブル交差点には1日50万人ほど歩行者がおりそのうち80%の人が大型ビジョンを見ているというデータがあります。予想通りとは言えますが大都会のシンボル的存在ともなると広告費も馬鹿になりませんね。
ただ大型ビジョン内では他社のCMも同時に放映されるので潜在ニーズを持っている方などにアプローチできるかは運次第という面もあります。またスマホの普及がどんどん進んでいく中で目線を高く保って歩行する人も減少傾向にあるので上記の広告法や費用面が自社に合っているのかしっかり考えなければいけませんね。
ショッパー(買い物袋)
ショッパーとはアパレル業界の言葉でいわゆる買い物袋のことです。アパレル業界では商品を購入するとブランドのロゴが書かれた袋に入れてくれますよね。実は店舗で買った商品をこのショッパーに入れて街を歩いてくれるだけで大人数に露出していくので各ブランドは大きな宣伝効果を生み出します。ではこのショッパー広告にかかる料金を見ていきましょう。
・紙袋の場合
ショッパーにも様々な大きさがありますが今回は一番街中でも見る機会が多いサイズ(A4サイズ:高265×幅320×マチ110mm)の料金を見ていきます。
1色の場合 | 4色フルカラー使用の場合 | |
500枚 | 約85,000円(1枚当たり約170円) | 約110,000円( 1枚当たり約220円) |
1000枚 | 約130,000円(1枚当たり約130円) | 約160,000円( 1枚当たり約160円) |
2000枚 | 約230,000円( 1枚当たり約115円) | 約270,000円( 1枚当たり約135円) |
・ポリ袋の場合
今回は購入後のリュックとしてもよく利用される巾着型の袋の料金を例に出していきます。スポーツ関連のアパレルでよく見られます袋ですね。
1色の場合 | 4色フルカラー使用の場合 | |
500枚 | 約140,000円(1枚約285円) | 約340,000円(1枚約) |
1000枚 | 約150,000円(1枚約150円) | 約350,000円(1枚約) |
2000枚 | 約200,000円(1枚約100円) | 約400,000円(1枚約) |
上記の表を見ていただくと紙袋、ポリ袋共に1枚当たり100円以上はかかってくる計算です。
塵も積もれば山となるように100円でも積み重なればかなりの費用になりますね。
みんなが何気なく持っている袋が実は各ブランドの大々的な広告活動とは気づきにくいですよね。でも中でふとした拍子に目につく高級ブランドの袋やロゴ、普段それほど意識していなくても「そういえば今のカバンはボロボロだな」「ボーナスが入ったらコートを買おうかな」など潜在ニーズを引き出されることってよくありますよね。商品購入をした方が街中を歩き回るだけで不特定多数の顧客にブランドの存在を知らしめることのできるショッパーは立派な広告と言えます。
インフルエンサー広告(Instagram)
芸能人やインスタグラマーといった言動に影響力のある人物に商品紹介をしてもらう広告方法をインフルエンサー広告と呼びます。SNSやテレビなどでもよく見かける広告手法だと思いますが実際案件依頼する場合の金額はどんなものなのでしょう。一緒に見ていきましょう!
・インフルエンサー広告に関して発生する料金
1.インフルエンサーに対する報酬
2.インフルエンサーに対して商品を送る際の送料
3.宿泊料や交通費(イベントや店舗に訪問してもらう場合)
1~3の料金がインフルエンサー広告を利用する場合にかかりますが大部分を占めるのはやはり報酬額です。では以下で実際必要な報酬料を見ていきましょう。
・インフルエンサーに対する報酬の相場(Instagram)
1回のSNS投稿につきフォロワー×2~4円
これがインフルエンサーに支払う報酬の相場です。
例えばフォロワー50万人のインスタグラマーにSNS投稿を通じて商品紹介をしてもらおうとすれば、
(例)50万(フォロワー数)×2~4円=100万円~200万円
上記のように最低でも100万円ほどは料金が発生します。
もちろんフォロワーが少ないインフルエンサーに投稿依頼すれば費用は安く済みますが十分な効果が期待できるのはやはりフォロワーの多いインフルエンサーと言えるでしょう。
企業のイメージとマッチした人物や広告する業界に精通したインフルエンサーに依頼しないと大変な額になりますよね。インフルエンサー広告を考える方はしっかり企業分析とターゲット選定をしてから依頼しましょう!
「女優の〇〇も最近この化粧品に変えたらしいよ」「ファッション関連のインスタグラマーがこのブランドのコーディネートしてたけどかっこよかった!」というユーザーの声が日常生活でも多く聞こえますよね。一概には言えませんが人間は基本ミーハーです。自分が憧れる芸能人達が使用しているというだけで購買意欲が上がったり、今まで関心がなかった分野に手を出してみたりします。人間に「理想」や「憧れ」という感情がある以上今後もかなり有効な広告方法になると思われますので費用対効果という面で見れば納得かもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。
こうして見てみると普段何気なく見ている街中の広告も実は多額の広告費が投入されていることがわかりますよね。
実際私自身も街中の広告に見覚えのない会社名やビジネス名が出てくると「おっ、ここ1か月くらいで一気に宣伝活動していくつもりなんだな」など、以前には持っていなかった視点でこれらの広告を見ることが多くなりました。
ちょっと日常生活の中で注目するポイントを増やしていけば楽しいかもしれませんね。
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